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ネットワーク上にしか存在しない通貨である仮想通貨の安全性はいかに?

2018年1月21日

仮想通貨を使って買い物ができるお店や、仮想通貨で電気代を支払えるサービスなど、いたるところで仮想通貨が普及しています。
また、投機目的で仮想通貨の取引をする人も増えており、今後ますます仮想通貨に対する注目度は高まっていくでしょう。仮想通貨に対する注目が集まると不安になるのがその安全性です。

仮想通貨というとネット上のデータというイメージがあり、どうしてもデータの改ざん、コピーなどが心配になってしまいます。
今回は仮想通貨の安全性の面から仮想通貨が改ざんやコピーされてしまう危険性について見ていきます。

仮想通貨がハッキングなどの攻撃を受け、改ざんやコピーされる心配はあるのか?

普通のお金でもニセ札が作られ、不正送金が行われているのが現状です。
仮想通貨はデータ上の通貨ですから、普通のお金に比べてコピーされたり改ざんされたりしやすいような印象を持っている人も多いでしょう。

結論から言ってしまうと、仮想通貨を改ざんしたりコピーしたりするのは実質的に不可能です。
ご安心ください。ではなぜ仮想通貨を改ざん、コピーするのは実質的に不可能だといえるのでしょうか。

仮想通貨がコピーや改ざんされる心配はほぼないと考えてよい理由

仮想通貨は別名暗号通貨とも呼ばれており、暗号を解読しなければ仮想通貨の中身を変更することができないからです。

たとえ、ハッカーが悪意を持って仮想通貨に使われている暗号を解読しようとしても、その計算量は莫大なものになります。
最低でも1つの暗号を解くのに10分かかります。さらに、一か所改ざんできたとしても、それに連なるブロックチェーンの仕組みによって、他のすべてのデータも書き換える必要があります。

その間に他の正当な処理により計算は先に先に進んでいるので、改ざんした後の処理は時間がどれだけあっても不可能なのです。
これらの仕組みはブロックチェーン技術とよばれ、金融だけでなくあらゆる分野で注目されている技術です。

ネットを通じてデータをやり取りする仮想通貨は誰にでも取引が公開されている

仮想通貨によって行われる取引はすべて公開されています。
一部の仮想通貨では公開されているけれど完全な匿名性を持つものもありますが、基本的には取引のデータは公開されています。だからこそ、改ざんの心配も生まれるのです。

しかし、取引のデータは公開されていますが、取引の中身については暗号化されているので、解読するのに膨大な労力を必要とします。
さらに、それを改ざんするにはデータを上書きする必要があり、とてつもない計算を何度もなり直す必要があります。ですから、取引データが公開されていたとしても改ざんは不可能なのです。

仮想通貨を改ざんやコピーするのが実質不可能な理由はブロックチェーン技術にあり

仮想通貨を改ざんしたりコピーしたりするには膨大な量の計算を一瞬でしなければいけないため、実質的に不可能です。そして改ざんやコピーを不可能にしている秘密はブロックチェーン技術にあります。ブロックチェーン技術とはどのような技術なのか、簡単に確認しておきましょう。

ブロックチェーンはP2Pネットワークにより分散処理されている

ブロックチェーン技術に説明する前にP2Pネットワークについて説明しておきます。
P2PとはPeer to Peerのことで対等な1対1の関係のことです。普段のインターネットの仕組みとは少し違うので具体的に考えてみます。

私たちが普段インターネットを利用する時、例えば動画を見る時のことを考えてみます。
私たちの手元にあるPCには動画のデータはありませんから、ブラウザを立ち上げ動画サイトを開きます。その動画サイトに、動画を再生してよ、という命令を送ることで動画のデータがインターネットを通じて手元のPCに送られてきます。
この時動画のデータが保管されているところをサーバといい、データを受け取る手元のPCをクライアントといいます。

一方Peer to Peerは対等の関係ですから、手元のPCはサーバにもクライアントにもなります。
そしてそれはネットワークに参加しているすべての人に当てはまるわけです。先ほどの動画の例で言えば、自分が動画のデータを提供する側にもなりますし、相手が持っている動画を見ることも可能になります。

P2Pネットワークには中央で管理しているメインサーバが存在していません。
ですから誰かが不正をしようとしても他のネットワーク参加者によって不正を発見されたり、正しいデータに簡単に修正したりできます。

仮想通貨のブロックチェーンにおいてP2Pネットワークは中央管理者がいないということだけでなく、分散処理をしているということも意味します。
誰でもネットワークに参加することができ、対等な関係にありますから、仮想通貨の情報の保管や新しいブロックの生成のための計算をそれぞれが分散して行うことになります。一部の人によって恣意的にコントロールされることがない、というのも仮想通貨の安全性につながっています。

ブロックチェーン技術では前のブロックの情報を使って次のブロックが作られる

ブロックチェーン技術というのは、情報が入ったブロックをつなげていく技術のことです。
ブロックチェーン技術はデータの改ざん、コピーが不可能な技術として様々な分野から注目されています。仮想通貨は、実のところ通貨として存在しているわけではなく、取引記録として存在しています。

例えば、Aさんが1ビットコインを買った、というように、取引記録が情報として記録されていきます。
この取引情報を記録する場所のことをブロックといいます。ブロックには取引情報の他に、前のブロックから受け継いできた暗号のようなものも記録されています。この前のブロックから受け継いできた暗号を計算して導き出す作業をマイニングといいます。

マイニングが成功すると、取引記録を保存しておくブロックが作られ、取引が承認された、という状態になります。
マイニングには膨大な計算を必要とします。ですが、マイニングすることで報酬をもらえるので、世界中のマイナーと呼ばれる人たちが日々、計算競争をしています。これが分散処理ということになります。

ところで、前のブロックから受け継いできた暗号はどのように計算するのでしょうか。
前のブロックの内容を処理したものをさらに処理した答えがこの暗号になります。ですから、もし前のブロックに改ざんを加えたとすると、暗号が変わることになり、ブロックが連なることができなくなってしまいます。そのブロックは不正なブロックだと判断されるのです。

このようにブロックチェーン技術によって仮想通貨は改ざんやコピーが不可能な仕組みになっています。

銀行と仮想通貨の管理の仕方の違いも仮想通貨の安全性につながっている

データの改ざんができないことは分かりましたが、不正送金などによって、自分の仮想通貨が盗まれたりする恐れはあるのでしょうか。
取引の実態がないのに、取引したことにして仮想通貨を不正に入手することはあるのでしょうか。

銀行の管理システムをハッキングして乗っ取れば不正送金は可能になる

映画などで悪者集団が銀行をハッキングして口座残高に0をいくつもつけ加えたり、不正にある口座から別の口座に送金したりする場面を見たことはありませんか。
銀行では口座の残高などを記録し処理するために中央サーバを利用しています。

口座情報や取引内容を銀行のサーバで管理しているのです。ではこのサーバがハッキングされるとどうなるでしょうか。
自由に取引を偽装し、不正送金をすることができてしまいます。もちろんそうならないように、厳重にセキュリティ対策がなされています。ただ、可能性として銀行は中央で一元管理しているために、一度セキュリティが破られてしまうとすべてをコントロールされてしまう恐れがあります。

仮想通貨はP2Pネットワークにより分散処理されているので、乗っ取られることはない

銀行が一元管理しているのとは逆に仮想通貨はP2Pネットワークへの参加者によって分散処理されています。
ですから一つのPCを乗っ取ったとしても他のPCで処理を続けていますから、ネットワーク全体、つまり仮想通貨にダメージを与えることはできません。集中管理か分散管理かという違いも仮想通貨が安全で改ざんやコピー、不正利用されにくい理由になっています。

仮想通貨は改ざんやコピーが実質的に不可能なブロックチェーン技術を使っている

仮想通貨はハッキングなどによる改ざんやコピー、不正送金などが起こりにくくなっています。
P2Pネットワーク上で情報を分散処理しブロックチェーン上に記録しているので、改ざんが難しく、もし改ざんされたとしても、改ざん内容が承認されることはほぼあり得ない仕組みです。

このブロックチェーン技術は仮想通貨だけでなく、様々な分野での利用も検討されており、安全で確実な情報記録、保管の方法として注目されています。
仮想通貨に対して改ざんやコピーなどによる被害の心配をしていたとしても、ブロックチェーン技術の安全性を理解することで、仮想通貨の安全性について考えが変わることでしょう。

著者情報
オールマイティなトレーダーを目指して日々奮闘中 投資で5000万円貯める事が目標。 基本ビビりなので日々可愛い利益をコツコツ貯めています。

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