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2017年12月にビットコインの先物が上場されました。これだけ聞いても「それがどうしたの?」と思う方も多いでしょう。
しかし、先物が上場されたことにより起こる大きな変化が2つあります。
今回はビットコイン先物が仮想通貨におよぼす影響と理由、今後のビットコイン先物はどうなるかも含めわかりやすくみていきましょう。
目次
そもそも先物とは何か
そもそも先物とは何なのでしょうか?これはもともと株取引で有名な言葉です。
将来(数か月後や半年後)の決められた期日に、特定の商品を現在決めた価格で取引をすることをいいます。
例)Aさんが「3か月後、日経平均が1000円値上がりするだろう」と思いました。
そうしたら、実際に日経平均を買うのではなく、証拠金のみを支払って先物を買います。(※あくまでAさんが買ったのは日経平均そのものではなく、「3か月後に買うよ」という約束=先物です)
そして、3か月後、Aさんの予想通り日経平均は1000円値上がりしました。Aさんは持っていた先物を売り、利益をえることができます。
先物取引の特徴
少し難しいでしょうか。わからない方は「先物取引は現物取引よりリスクが高い」とだけ覚えておけばまずはOKです。
先物取引の特徴を以下にまとめてみました。
- 現物の価格とは違う
- 売りからエントリーできる
- レバレッジをきかせることができる
ビットコイン先物とは一体なに?
では、ビットコイン先物とは何でしょうか?
それは「将来、ビットコインの価格が何円になるかを予想し、それを現在決めた価格で取引すること」を言います。
なかなかわかりづらいかもしれませんね。もしわからなければ、先物の知識は頭においておく程度でかまいません。
大事なのは
①ビットコインを取引するのであれば先物の価格もチェックする
②ビットコインの価格は先物価格につられて動く場合もある
これだけは覚えておきましょう。先物は一般的に「現物よりも先行して価格が動く」という特徴があるからです。
基本的に先物の値段が下がれば、現物の値段も下がります。反対に先物の値段が上がれば、現物の値段も上がります。
ビットコイン先物上場の一つ目の影響
つまり、ビットコインを直接買わなくとも、先物さえ買ってしまえばビットコインに投資できることになります。実はこのことが先物上場による一つ目の大きな影響です。
「ビットコインを直接取引しなくても間接的に投資できるようになった」ということです。
これでも、おそらくピンとはこないと思います。次からはさらに詳しく先物上場の影響をみていきましょう。
先物の登場で仮想通貨市場はどう変わるだろうか
ビットコイン先物が上場されたことによる大きな影響がもうひとつあります。注目したいのは上場された取引所です。
今回、先物が上場されたのは「CMEグループ」と「CBOBグループ」という取引所です。おそらくは聞いたこともない名前でしょう。
しかし、この2つはアメリカ政府に監査されている公式の大手取引所なのです。
先物取引所運営会社「CMEグループ」「CBOEグループ」にBTCの先物取引が上場された影響
ビットコイン先物が上場されたことによる2つ目の大きな影響は「機関投資家がビットコインへの投資をすることができるようになったこと」です。
機関投資家とは、個人の投資家ではなく、顧客からお金を預かって、それを増やすために運用している会社のことをいいます。
なので、仮想通貨の取引所では高いリスクをとれないために、機関投資家たちは直接、仮想通貨をトレードすることができませんでした。
しかし、アメリカの大手取引所に上場されたビッドコイン先物には投資ができます。今まで仮想通貨市場に入ってこなかった大きな額の売買がされるようになるのです。
ビッドコイン先物が上場されたことによる影響まとめ
ビッドコイン先物が上場されることによる大きな影響は2つです。
2つの大きな影響
- ビットコインを直接取引しなくともビットコインに投資できるようになった!
- 先物が上場されることにより、ビットコインに投資を「できなかった」人たちが投資できるようになります。また、先物であればレバレッジ取引もできます。つまりは「ビットコインの売買が活性化する」ということです。
- 機関投資家が仮想通貨市場に参入できるようになる!
- ビットコインのリスクを考えると、機関投資家たちは参入できませんでした。しかし、先物が上場されたことにより、「間接的にでも仮想通貨市場に参入する」ことになります。もちろん、「大口」と呼ばれる多額のお金が市場に入ってくることになります。また、機関投資家が参入することにより、仮想通貨市場の長期的な成長も見込まれています。
BTC先物の今後の行方や懸念点など
ビットコイン先物上場は全てがいいことではありません。先物の売買量や価格はチェックをしておいたほうがいいでしょう。
なぜなら、先物の行方がビットコインの行方にもつながるからです。
BTC先物の今後の行方について
ビットコインは国によって認められた通貨ではありません。
しかし、今回の先物上場は通貨としては認められていないものの、「投資商品としては価値がある」と認められたことと同じです。今後はこの動きが世界で広まるか注目しましょう。
もちろん、世界的な動きになればそれだけビットコインの将来性も高まり、値段はあがります。
また、先物取引には取引量も重要な要素になります。多く取引されるということは、それだけニーズがあり、人気があるということです。つまり、ビットコインに期待している人が多いと言えるのです。
2018年以降は、先物の取引量が増えるかも注目するといいでしょう。
BTC先物の懸念される点
機関投資家が参入することにより、売買が活性化することはよいことです。
しかし、機関投資家の中にはビットコインに反対する発言をしている人も多くいます。
FXでよくある「仕掛け(多額のお金を売買して個人投資家をだます値動き)」や「空売り」で値動きが今まで以上に激しくなる場合もあるでしょう。
また、もしビットコイン先物の売買が増えないと、それだけビットコインの将来性が低いということになります。
もちろん、ビットコイン先物価格が下落するようであれば、ビットコインそのものの価格も下落するでしょう。
ビットコイン先物上場による変化
ビットコイン先物が上場されたことにより、今までビットコインに直接投資できなかった人たちが投資できるようになりました。
その中でも、機関投資家が間接的にでも投資できるようになったのは大きな変化です。
一方で、先物が上場されたことにより、ビットコインだけではなく、先物価格にも注意しなければいけません。また、今後は、先物価格がビットコインの価格にも影響していきます。もし、ビットコインを取引している人がいれば、先物価格もぜひチェックしましょう。
今後のビットコイン先物の動きで注目するポイントは2つです。
①ビットコイン先物の価格・売買量
②ビットコイン先物の上場が世界的に広まるか
この2点がよければビットコインの価格は上昇しますし、悪ければ下がります。先物上場に関するニュースもチェックするように心がけたいですね!