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- ビットコインキャッシュが登場した理由。ビットコインの分裂が大きなカギ
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当サイトでは、複数企業と提携し情報を提供する広告収益モデルで運営しています。 当サイトを経由しサービスや商品のお申込みが発生した場合、各企業から報酬を受け取る場合がございます。ビットコインキャッシュの経済への影響力はどのくらいある?
度重なる騒動やトラブルにも負けず、今や飛ぶ鳥を落とす勢いで成長するビットコインですが、2017年8月と11月にビットコインに関する大きな騒動が起きました。それはビットコインのハードウォーク、いわゆる分裂です。
2017年8月にビットコインはビットコインとビットコインキャッシュに分裂したのですが、11月に新しくビットコインゴールドへと再び分裂した模様です。
お金が分裂するという、かなり異常な状況下に仮想通貨の世界のみならず、金融の世界でも様々な情報が渦巻いているのですが、結局のところ、ビットコインが分裂するとはどういうことなのでしょう?
前例のない事態なのですが、これを勝機と考えている投資家も多くいるようです。実際、ビットコインの分裂騒動の際に、利益を獲得することに成功した人もいるようです。今後、ビットコインが分裂する際に、どのように投資をすれば利益になるのか、そのヒントを知る上で、今回の騒動は非常に勉強になることでしょう。
目次
ビットコインが分裂した理由とは?再び仮想通貨が分裂する可能性はある?
もしも日本円の量が足りなくなった時、解決策の一つとしてお金を沢山刷って増やすという手があります。もちろん、急激にお金を刷って供給量を増やすと過剰な円安となり、物価も上昇するでしょう。
インフレにはメリットとは別に様々な問題があるのですが、要するに世の中にはお金が無い時、お金を増やして供給量を増やすという解決手段があるということです。
今回のビットコインの分裂騒動の背景にはこのような不足の問題、要するにビットコインの処理能力が不足していることが原因として考えられます。
ビットコインが分裂した理由は?想定以上に普及してしまったビットコイン
現在でこそ1コインあたり60万円以上の価値が付いているビットコインですが、そもそもビットコインにこれほどの価値が付くとは開発者ですら想定していなかったことです。本来は一部の人たちの間で使う予定だったのでしょうが、今やビットコインは世界中で取引されている仮想通貨へと進化してしまいました。
ここで問題となるのは、ビットコインの処理能力です。技術的な問題を話すと複雑になるのですが、要するに今までのビットコインのままだと処理できるデータ量が低く、ビットコインを使用したくてもスピードが遅いという問題がありました。
わかりやすい例で言うと、インターネットが開発された当初というとネットのスピードが非常に遅く、ホームページを閲覧するだけでも長い時間がかかっていたのですが、それと同じようなことがビットコインの世界でも起こっているということです。
昔はインターネットというと早くてもADSLぐらいでしたが、現在は光回線などが普及することで、インターネットの環境はより使いやすく、快適なものとなりました。ビットコインに関しても、昔のルールのままですと、処理能力が低く、使い辛いという問題があります。
特に、ビットコインを採掘しているマイナーからすると、従来のビットコインは採掘にあたって高度なコンピュータ設備と膨大な電力が必要なため、ビットコインは誰でも自由に採掘できるといいつつも、実際のところは資産を持っているお金持ちしか採掘できない状況であり、公平ではないという指摘がありました。
だからといって、分裂の必要性があるのかというと、絶対に必要というわけではないでしょう。ただ今後の利便性や、ビットコインの社会の普及度などを勘案して考えると、ビットコインが分裂した方が相対的にメリットがあるということでしょう。
社会は常に変化するものです。その状況に応じて新しいルールが必要となります。ビットコインの今回の分裂騒動ですが、今後もビットコインが普及し続けるようであれば、二度目三度目の分裂も十分に想定されるでしょう。実際、ビットコインキャッシュの騒動からわずか数ヶ月でビットコインゴールドへの再分裂が行われました。
同じ額面のビットコインキャッシュとは?分裂したことで資産は倍になったの?
もしも財布の中のお金が分裂して倍になったら、投資家としては非常に嬉しいでしょう。これが偽造ならば重罪ですが、分裂したということは、どちらも同じお金ですので、偽造にはあたりません。
なにより、ビットコインは現在でこそ1コインあたり60万円もの価値のある存在です。それほど高価なものが分裂し、倍化したということは、ビットコインを10枚持っていた人ならば一気に600万円の価値のある資産を獲得したということになるのでしょうか?
もしもそれが本当ならば、夢のような話です。では、実際のところ、ビットコインが分裂してビットキャッシュが誕生した時、どのような事が起きたのでしょう?
ビットコインが分裂した結果、ビットコインキャッシュをゲット!つまり資産が2倍になったの?
ビットコインの分裂騒動には様々な技術的な問題があるのですが、投資家にとって一番気になる点というと、やはりビットコインの価値でしょう。
単純に考えるのであれば、現在持っているビットコインが分裂し、ビットコインとビットコインキャッシュに分かれるということは、1枚のコインが2枚になる、つまり資産が増えるように感じられます。資産が倍になるのだろうかと疑問に思う人がいても無理はないでしょう。
本当に資産が増えたというのであれば、とても美味しい話なのですが、実際はどうでもないです。
まず、ビットコインキャッシュは、名前に「ビットコイン」と付いていますが、従来のビットコインとは異なるルールで創られた仮想通貨であり、その価値はビットコインよりも低いです。
現在のレートで見ると、ビットコインキャッシュの価値は1コインあたり4万円ほどで、ビットコインの10分の1未満の価値しかありません。もちろん、それでも十分に高額のため、ビットコインが分裂してビットコインキャッシュを入手できた投資家の中には、保有しているビットコインキャッシュ分の利益を手にした人もいたそうです。
では、ビットコインを持っていた人全員が利益を手にしたのかというと、そうとも限りません。
ビットコインを持っていた人は得したのか?得をするかどうかは取引所による!
ビットコインの倍とはいきませんが、ビットコインキャッシュにはそれなりの価値があるため、分裂騒動があった際にビットコインを持っていた人の中には得をした人もいます。
しかし、ビットコインキャッシュはそもそもビットコインとは別の仮想通貨となりますので、必ずしも取引所に対応しているとは限りません。ビットコインキャッシュに対応していない取引所を使用していた場合、ビットコインキャッシュをもらうための権利こそありますが、ビットコインキャッシュを移動させ、現金に換えることが出来ません。
もちろん、今は対応していなかったとしても、今後対応する可能性は高いでしょう。ただ、ビットコインキャッシュはビットコインとは違うものです。必ずしも価値が上がるとは限りません。それどころか、一刻も早く現金化しようと、大量の売り注文が入ると、さらに価値が落ちる可能性すらあります。
分裂騒動で一番運が良かったのか、ビットコインキャッシュに対応している取引所を利用していた人たちでしょう。
分裂したビットコインキャッシュに価値はある?今後上昇する見込みは?
仮想通貨というとビットコインが有名ですが、他にも様々なアルトコインがあります。ライトコインやイーサリアム、モナーコインなど、有名な仮想通貨を数え上げたらキリがないでしょう。
今後、そのようなアルトコインの価値が上がる可能性ですが、無いといえば無いですし、あるといえばあるでしょう。
仮想通貨は株と違い、必ずしも全てが優良な通貨というわけではありません。中には詐欺的な通貨すらあるほどです。
その点、ビットコインキャッシュはビットコインから分裂した仮想通貨のため、ある程度の信用力はあると考えられます。ただ、価値が上がるかどうかについてはかなり不透明な状況です。
ビットコインキャッシュに価値はあるのか?現在のレートはどうなっている?
ビットコインは世の中に無数に存在するアルトコインと比較すると、価値のある仮想通貨だと判断できます。現在のレートに関しても、1コインあたり4万円ほどの価値があるため、当初想定されていたような大量の売り注文が発生するという状況には至ってないのでしょう。
ただ、日足のチャートを見ると、下落していないというよりも、横一直線に価値が上下に変動しているだけのようにも見えます。下がりませんが、上がる見込みも無さそうです。
5分足チャートで見ると、1日で1万円以上の値動きを記録することもあるため、投資というよりも投機の対象として見られているのかもしれません。
今後どうなる?ビットコインキャッシュが第二のビットコインになれる可能性はあるの?
ビットコインといえば、最近では一部のお店でも使えるなど、投機以外の分野にも進出しつつあります。
他の仮想通貨と比べて価値が圧倒的に高いだけでなく、最近は動きも安定しているため、決済用の通貨として利用もしやすいでしょう。
その反面、ビットコインキャッシュはビットコインから分裂した仮想通貨とはいえ、特に人気のある仮想通貨というわけではなさそうです。そもそも取引所の全てがビットコインキャッシュを取り扱っているわけではないため、アルトコインの一つ程度の感覚で見なされているのかもしれません。
ただ、マイニングに関しては非常にやりやすいため、ビットコイン以外の仮想通貨を対象にマイニングをしたいのであれば、ビットコインキャッシュはオススメでしょう。
ビットコインキャッシュは第二のビットコインというよりも、全く新しいアルトコインだと見なした方が良いかもしれません。
ビットコインキャッシュが登場した結果とは?ビットコインとの違いはある?
通貨の分裂という興味深いテーマであったため、ビットコインキャッシュは大きく注目こそされましたが、いざ分裂が起こった後の状況を見ると、分裂したからといって何かあったのかというと、そこまで大きな影響力は無いようです。
ビットコインとビットコインキャッシュの大きな違いをあげると、マイニングのしやすさくらいでしょう。ビットコインのマイニングには膨大な電力と高度なコンピュータ設備が必要なため、マイニングの難易度が高いです。ビットコインキャッシュもマイニングには膨大なパワーが必要なのですが、ビットコインと比較すると、難易度が低いです。
ただ、価値に関して言うと、ビットコインの方が圧倒的に価値が高く、ビットコインキャッシュは低いままです。今後、ビットコインキャッシュの価値が上がるかどうかは、ビットコインキャッシュで決済ができる環境が整うかどうかによるでしょう。ビットコインキャッシュが世の中に普及し、ショッピングなどで利用することが出来るようになれば、ビットコイン以上にマイニングがしやすいため、大きな価値を伴うようになるでしょう。
ビットコインキャッシュが世の中に影響を与えるためには、もう少し時間がかかりそうです。