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ハードウェアウォレットは何を選べばいい?おすすめのハードウェアウォレットを徹底比較

2018年2月21日

仮想通貨で運用している人にとってびっくりするニュースが先日流れました。
2018年1月26日、国内大手仮想通貨取引所のコインチェックから仮想通貨の一種・NEMが大量に不正流出する事件です。実に580億円近い資産が流出し、大きな損失を受けた顧客もいるでしょう。
またすべての仮想通貨の取引ができなくなり、自分の資産が一切引き出せなくなったという事例も続出しました。

コマーシャルでもしばしば宣伝していた業界最大手のコインチェックでもこのような事件が発生しました。
となると、仮想通貨を取引所に預けるのは決して得策とは言えませんね。安全に運用するためにはどうすればいいか、ここでにわかに注目を集めているのがハードウェアウォレットです。

ハードウェアウォレットの場合、ネットから切り離したところで仮想通貨の管理をする手法です。
ネットにつながっていないので、ハッカーから盗まれる心配がないわけ。今回の一件を機に、ハードウェアウォレットに切り替えてみるのはいかがですか?

この2種類のウォレットをまずは抑えておこう

より安全に手元の仮想通貨を運用するために、ハードウェアウォレットを導入したい、でも何がいいかわからないという人もいるでしょう。
2018年1月時点で利用可能なのは2種類あります。

  • Trezor
  • Ledger Nano S

のいずれかです。
ほかにもあるかもしれませんが、メジャーどころはこの2つのみ。

変にマイナーなものを使用すると、逆に資産管理のリスクを高める可能性もありますね。この両者を比較すると、使用や特徴も異なります。

どちらが自分にとって使い勝手がいいか、比較してみることですよ。

Ledger Nano S (レジャーナノS)

Ledger Nano SとはフランスのLedger社が開発したハードウェアウォレットです。
ビットコインやアルトコイン、いろいろな種類の仮想通貨に対応しています。

USBで簡単に端末に接続可能。Chromeアプリケーションが動作するコンピューターであれば、どれでも利用できますよ。
それでいてLedger Nano Sは、高いセキュリティも確保。有機ELディスプレイと物理ボタンの組み合わせで、暗号通貨取引を保護してくれます。

価格は日本で購入する場合、1万5800円です。

これはハードウェアウォレットの中でも比較的安価です。
説明書などはすべて英語で記載されています。しかしLedger Nano Sには国内に公式の代理店があります。
もし代理店を介して購入すれば、日本語によるカスタマーサポートを受けられますので安心です。
Amazonでも購入が可能ですが、注文殺到により対応が遅れ気味なので代理店で購入するのがベターです。

Ledger Nano SをAmazonで購入

Trezor

もう一つの代表的なハードウェアウォレットが、Trezor。
Trezorは信頼性の高いウォレットとして、世界中で高い評価を集めています。

仮想通貨の取り扱いで何よりも重要なのが秘密鍵。
Trezorではこの秘密鍵を特殊なチップで保護しています。このためハッキングの被害に遭いにくいです。実際今まで、このようなハッカーによる被害事例は一度も報告されていません。

そのほかのリスクマネジメントもしっかりしています。
例えば既存のTrezorが何らかのトラブルで動作できなくなったとします。この場合でも、リカバリーフレーズを用意しています。この復旧フレーズを使用すれば、新しい端末で仮想通貨の復活も可能です。

一種のバックアップ機能があるので、端末のトラブルが起きても手元の仮想通貨を失う心配がないです。

TREZORをAmazonで購入

商品のスペックを比較

ハードウェアウォレットを代表するLedger Nano SとTrezorのどちらがいいか、これは何とも言えませんね。
お互いに長所・短所があるからです。ちなみにいくつかの項目で比較してみると、以下のようになります。

2つの製品の比較表
比較ポイント LedgerNanoS Trezor
外観・デザイン
本体価格
対応通貨の種類
使いやすさ
送金手数料

見た目に優れているのがLedger Nano S。
折り畳み式になっていて、金属のカバーも取り付けられているので高級感がありますね。

一方Trezorの場合、プラスチック製でLedger Nano Sと比較すると若干チープ感が出てきます。
また対応銘柄が多いのも、Ledger Nano Sですね。新しい仮想通貨が出てくると、比較的早く取り入れてくれます。

新しい仮想通貨を使った取引に積極的に進出したいと思っているのであれば、Ledger Nano Sはおすすめですよ。
使い勝手の良さで比較すると、こちらはTrezorに軍配が上がります。
なぜか、それは複数のアカウントを使い分けられるから。例えばビジネス用とプライベート用など、分けて資金管理もできますよ。家族ごとにアカウントを分けて運用している方も。

またLedger Nano Sの場合、活用するためにはChromeのプラグインを準備する、ウォレットのダウンロード手続きをするなど若干複雑です。
ところがLedger Nano Sの場合、USBで端末につないでアクセスすればすぐに利用できます。仮想通貨初心者でもすぐに使い方をマスターできるでしょう。

日本の公式代理店でLedger Nano Sを購入

色んな種類のコインを保管したいならLedger Nano Sがおすすめ

ハードウェアウォレットを比較するにあたってポイントになるのが、保管可能な仮想通貨の種類です。
より多くの種類に対応しているウォレットのほうが、多様な運用も可能になります。

この部分で比較した場合、Ledger Nano Sのほうが種類は多いです。
2018年1月の段階で利用可能な仮想通貨の種類は以下のような感じです。

・Trezorの対応通貨(2018年1月時点)
ビットコイン
ビットコインキャッシュ
ビットコインゴールド
イーサリアム
ERC20トークン(REP, BNB, CNDなどなど)
イーサリアムクラシック
Dash
Zcash
・Ledger Nano Sの対応通貨
上に加えて
リップル(Trezorは非対応!)
Stellar
Digibyte
Stratis
Qtum
Komodo
Ark
Ubiq
Viacoin
Hcash

このようにTrezorは8種類に対して、Ledger Nano Sは18種類にも及びます。
上で比較すると、Ledger Nano Sのリップル対応は大きいですね。リップルは仮想通貨の中でも資産額が大きく、注目を集めている種類です。そう考えると、リップル保管できるLedger Nano Sをウォレットにするのは意味がありますね。

本体価格を比較

ハードウェアウォレットを購入するにあたって、値段もやはり気になるところでしょう。
少しでも安く安全性の高いウォレットを購入するためにどちらを選べばいいかについてみていきます。

・Ledger Nano S→15,800円程度
・Trezor→15,000~2万円程度
※最近はニーズの高さから値上がりしています。少し前は1万円程度で購入可能でした。

上で見たように、Ledger Nano Sは1万5000円強・Trezorは2万円近くかかってしまうこともあり、値段面ではLedger Nano Sが有利。
ハードウェアウォレットを購入する方法はいくつかありますが、最も安く購入できるのは公式サイトでしょう。

Ledger Nano Sの公式海外サイト
Trezorの公式海外サイト

ただし公式サイトの場合、注文を受けて海外からウォレットを取り寄せる形になります。
このため、手元に届くまで若干時間を要する可能性が高いです。また注文手続きも面倒かもしれません。

Ledger Nano Sなどは日本に正規代理店があります。

正規代理店の場合、メーカーとの間にホットラインがあるので早く手元に届く可能性は高いですね。コインチェックの問題があって、早めに自分の資産をハードウェアウォレットに移したいと思っている人にはお勧め。
代理店の中にはサポートデスクを用意して、利用方法について問い合わせできるところもメリットです。

送金手数料を比較

ハードウェアウォレットからほかの取引所・ウォレットに送金する際には、手数料が発生します。

この手数料もハードウェアウォレットを比較する際に、意外と重要なポイントになりえます。
もし送金を頻繁に行う場合には、手数料の安いほうがコストもかかりません。Ledger Nano SとTrezorのどちらが送金手数料は安いのか比較してみました。

ちなみに以下の手数料
0.01ビットコインを送金した場合・1ビットコイン=48万1379円程度のレートをベースにしていますのでお忘れなく。

Ledger Nano Sの送金手数料

Ledger Nano Sから0.01BTCを送金した体験談がネット上で紹介されていました。
この時の送金手数料は、0.0000078BTCだったとのこと。これではピンとこない人も多いでしょうから円に換算すると、大体3円ですね。

Trezorの送金手数料

Trezorに関しても「0.01BTCを送金してみた」という体験談がありますね。
この時にかかった送金手数料は、0.00015279BTCでした。これもわかりにくいでしょうから、円に換算すると約73円。
取引所で送金すると、手数料は同じ条件で0.0005BTC程度。ですからTrezorは取引所と比較すれば、1/3以下ですからかなり安いですね。

しかしTrezorよりも輪をかけて安いのが、Ledger Nano S。Trezorと比較して実に1/24の手数料。
送金コストをできる限り少なくしたければ、Ledger Nano Sがおすすめのハードウェアウォレットですね。

使いやすさを比較。操作性はTrezorの方が優れている

ハードウェアウォレットを使用するために、まず初期設定をする必要があります。
Ledger Nano SとTrezorを比較した場合、Trezorのほうが操作は簡単という評判がネットでもしばしば聞かれます。ただし両者とも解説サイトが設けられているので、こちらを見ながら作業を進めれば、それほど難しくはないです。

もう一つハードウェアウォレットで大事な作業が、リカバリーです。
ハードウェアウォレットをどこかでなくしてしまった、不注意などで壊してしまった場合、新しい機器を用意して、そこにもともとのデータを入れる必要があります。この工程こそが、リカバリーです。
リカバリーがうまくできないと、もともとウォレットの中に入っていた仮想通貨を取り出せなくなりますよ。

リカバリーの基本的なやり方は、TrezorもLedger Nano Sも一緒。こちらもそれほど難しくありません。
10分くらいの作業で、新しい端末のデータは復旧されるはずです。両者ともそれほど扱いで困ることはないでしょう。

しかし2つのうち、どちらが操作しやすいかというとTrezorのほうが一枚上ですね。
両者を比較するとTrezorのほうが、画面がやや大きめだからです。ボタンなども大きめのレイアウトになっているので操作しやすいわけです。

Trezorの場合、ボタンを1つ押せばアクションしてくれます。ところがLedger Nano Sの場合、ボタンを2つ同時押ししないと決定になりません。
片方のボタンの押しが不十分だと、なかなか反応してくれず手続きにてこずることもあるみたいですね。

保管できる仮想通貨の種類が多いのはLedger Nano S

もしも「ビットコインとイーサリアムくらいしか保管しない」というのなら、個人的にはTrezorをおすすめします。
ただ、「リップルとかクアンタムとかも保管したい」というのなら、Ledger Nano Sにしておくのがベターです。

現状では保管可能な仮想通貨の種類はLedger Nano Sの方が上です。

特にLedger Nano Sの方では、人気仮想通貨の1つであるRipple(XRP)が保管できる点が評価できます。
Trezorではリップル(XRP)が保管できないので、現時点ではそういったことを踏まえて、Ledger Nano Sに軍配が上がります。

>>Ledger Nano Sの購入についてはコチラ!

用途・保管方法

ハードウェアウォレットを初めて使用する際に「自分に使いこなせるのか?」と不安に感じる人もいるでしょう。
結論から言うと、やり方に慣れればすぐにマスターできるはずです。それほど難易度の高いものではないです。ただし使いこなすためには、基本をしっかり押さえることです。例えば

  • ウォレットの説明書を読み理解すること
  • 秘密キーの保管を徹底すること
  • PINコードの管理

この中でも特に大事なのは、秘密キーの保管です。秘密キーはハードウェアウォレットにアクセスするために絶対に欠かせないものだからです。
もし秘密キーをなくしてしまうと、ウォレットの中の仮想通貨は2度と取り出すことができなくなりますよ。
秘密キーは24の英単語によって構成されています。これをかき取るときにスペルミスして取り出せなくなったケースもありますので、書き写したら一度見直すことですよ。

ハードウェアウォレットの保管で重要なのは、ハードウェアウォレットとPINコード・秘密キーは別々のところで管理すること。
例えば泥棒に入られてウォレットを盗まれたとします。もしこの時PINコードや秘密キーが手元にあれば、仮想通貨を相手に盗まれる心配はありません。そしてこちら側はウォレットを同期してそのまま使い続けることも可能です。

ハードウェアウォレットはネットワークから切り離されたところで管理をします。
ですからハッキングなどのリスクはないので安全性は高いです。しかしウォレットそのものを盗まれることもあり得るので、保管・管理の徹底は重視したいところですね。

※注意点※中古品は絶対買わないように!

ハードウェアウォレットは時折中古品が出回ることもあります。
結論から言いますが、中古品を購入するのは絶対にやめてください。

そもそもハードウェアウォレットとは、秘密鍵を管理するためのツールです。
秘密鍵とは、皆さんの資産を使うために欠かせないアイテムです。ということは秘密鍵を手に入れられれば、赤の他人が皆さんの資産を自由に動かすことができてしまうわけ。あなたのネットバンキングのID・パスワードがあれば、中のお金を自由に動かせるのと一緒ですね。

中古品の場合、それを売る人がその秘密鍵を目にしている可能性もあるわけです。
購入する人が初期化せずにそのまま使用すると、皆さんと同じ秘密鍵を他の誰かも持っているかもしれません。

では初期化をすれば安全かというと、決してそうでもありません
中古を売りに出している人は、改造を行っている可能性もあるからです。初期化を行ったつもりが実は全くなされていない、もしくは売り手の予測できるような形にしか初期化できないようにプログラミングされている可能性も考えられますよ。

秘密鍵があれば、ウォレットの中の仮想通貨は自由に動かせます。
ある時ハードウェアウォレットの中をのぞいてみると、そっくり資産が盗まれていたということもあり得ますね。このようなリスクを考えると、やはり中古品ではなく新品のウォレットの購入がおすすめ。

Amazonやネットでの口コミ・評判

TrezorとLedger Nano Sのいずれを導入しようか迷っている人もいるでしょう。
そこでここではAmazonのレビューをはじめとして、口コミの評判をいくつかピックアップしますね。

男性の口コミ

ビットコインとリップルの運用をするためにLedger Nano Sを購入しました。外観はおしゃれでかっこいいところが気に入っていますね。設定について英語の説明だったので少し不安でしたが、日本語で分かりやすく説明しているサイトもあってこちらを利用すれば簡単にできると思います。

男性の口コミ

ビットコイン以外の仮想通貨も取り扱っているところがいいですね。Ledger Nano Sは個人的にはなかなか使いやすいと思います。

男性の口コミ

Ledger Nano Sはビットコインではいいのですが、イーサリアムでトラブルがよく起こりますね。バグが発生しているのかも

女性の口コミ

ハードウェアウォレット初心者の私でもネットなどを見れば、Trezorの設定は簡単にできました。

女性の口コミ

Trezorは画面が大きく見やすいといわれていたので結構かさばるのかなと思っていたのですが、手のひらに収まるサイズでした。確かに画面は見やすく、操作性にも優れていると思います

男性の口コミ

基本的にTrezorは使い勝手はいいです。でも相場があれているときにはなかなかサーバーにアクセスできなくて、入出金できなくなることが時折ありますね。

まとめ

Ledger Nano SとTrezorについて、ここまでいろいろと比較してみました。
やはりそれぞれ、長所と短所があります。ですから自分の使い方・スタイルにマッチするものを選ぶといいですね。
もしいろいろな種類の仮想通貨で運用したければ、Ledger Nano Sがおすすめ。Trezorよりも対応している仮想通貨の種類が多いからです。特にリップルはLedger Nano Sのみ。

一方使いやすさを追求するのであれば、Trezorのほうがいいですね。画面が大きく、操作性に優れています。
すぐに使用できるところも強み。Ledger Nano Sと比較すると取り扱い通貨の種類は少ないですが、ビットコインやイーサリアムのような主要なものは全て押さえています。

またTrezorは、アカウントの使い分けのできるところも魅力。
プライベートとビジネスなど、別々に資金管理をしたいときなどいいですね。でもアカウントを分ける必要を特別感じないようであれば、Ledger Nano Sでも大丈夫ですよ。このように自分の用途に合致するものを選びましょう。

著者情報
自虐に突っ走る投資初心者。腹八分目を肝に銘じつつ、欲と恐れと戦いながらどこまで我慢できるか毎日チキンレース繰り広げてます。

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