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モネロはリング署名とワンタイムアドレスで高い匿名性を実現

2018年1月15日

モネロは匿名性の高さに定評のある仮想通貨です。
匿名性は取引の安全性に関わるもので、仮想通貨の世界では最近特に注目されているものの一つです。匿名性の高い取引によりプライバシーを守ってくれるモネロには匿名性を高めるための2つの仕組みがあります。

今回はモネロの概要と、匿名性を高めるための仕組み、値動きの特徴を見ていくことにしましょう。

モネロは匿名性の高い仮想通貨として注目を集めている その理由と特徴

モネロは2016年ごろから仮想通貨の安全性の問題として匿名性が注目を集め、20倍もの価格上昇を見せました。
現在では人気の通貨のひとつになっています。モネロの意味や仕組み、特徴を確認しておきましょう。

モネロの生い立ちは?そもそもモネロってどんな意味?

匿名性の高さが人気のモネロは2014年4月に公開されています。
モネロの開発ベースはバイトコインで、ビットコインとは違ったCryptoNoteというソースコードを利用しています。

モネロとはエスペラント語でコインを意味する言葉で、通貨単位XMRです。通貨の発行上限数は定められていませんが、時価総額で10位に入る人気の仮想通貨のひとつです。マイニングにはPoW方式が採用されています。

モネロの歴史を振り返るのに欠かせないバイトコインはどんな仮想通貨?

モネロの開発ベースになっているバイトコインは、実のところビットコインから派生した仮想通貨です。
モネロも大元をたどっていけばビットコインに行き着くのですね。
さて、バイトコインはビットコインの匿名性の低さを懸念したグループがビットコインから派生させた仮想通貨です。

仮想通貨が分裂することをハードフォークといいますが、バイトコインはビットコインからハードフォークした仮想通貨という言い方ができます。
バイトコインの公開は2012年7月となっており、その特徴はCryptoNoteという匿名性を高めるための技術にあります。ちなみに、開発者は謎とされています。

CryptoNoteでは

  • 追跡不可能な取引
  • 平等なPoW

といった性能をもち、モネロにも引き継がれています。

バイトコインからさらにハードフォークして開発されたビットモネロとは?

匿名性の高い取引を実現したバイトコインからさらにハードフォークして開発されたのがビットモネロという仮想通貨です。
ビットモネロはバイトコインのCryptoNoteを基本として30名の開発者を中心に総勢240名を超えるエキスパートが集まって開発されました。

ビットモネロの公開は2014年4月です。
2014年4月と言えば、モネロの公開時期と重なっています。ビットモネロとモネロは非常によく似た名前ですが、なにか関りはあるのでしょうか。

実はビットモネロとモネロは同じものです。
モネロは当初、ビットモネロという名称でした。ところがビットモネロは呼びにくいということで略称としてモネロが使われるようになり、現在に至ります。通貨単位は当初からXMRで変わりません。

ビットコインから枝分かれしたバイトコイン、さらにバイトコインから枝分かれしたのがモネロ(旧ビットモネロ)なのです。

モネロの特徴は匿名性の高さと承認スピード約2分の迅速でスムーズな取引

モネロはもともと匿名性の高い取引を実現するために開発された仮想通貨です。
ですから、当然モネロの最大の特徴は匿名性の高さということになります。匿名性の高さの秘密については後ほど詳しくご説明します。

モネロのもう一つの特徴は迅速でスムーズな取引が可能な点です。
取引をする上で匿名性は当然のこと、スピードも重視されています。
モネロの取引承認スピードは約2分となっており、スムーズに取引できます。ビットコインの承認時間は約10分ですから、かなり素早い承認が可能だということになりますね。

ちなみに、承認スピードが速いということは、それだけ計算の難易度が低いということです。
つまりモネロのマイニングにはそれほどハイスペックを必要とせず、家庭用のパソコンでも十分可能です。

また、モネロではビットコインとは違うプロトコルであるCryptoNoteを利用しているため、ブロックサイズの制限はありません。仮想通貨での取引が盛んになっても処理スピードが遅くなったり取引が停止したりといったスケーラビリティ問題も起こりにくいです。
承認スピードが速いこと、ブロックサイズに制限がないことから、モネロではスムーズで迅速な取引が可能になっています。

モネロはなぜ人気を集めているのか モネロの匿名性を支える2つの仕組み

モネロは匿名性の高い仮想通貨として人気を集めています。
ではモネロの匿名性の高さとはどういうことなのでしょうか。モネロでは匿名性を支える2つの特徴があります。この2つの特徴を詳しく見ていきましょう。

モネロの匿名性を支えるリング署名とワンタイムアドレス

モネロの最大の特徴は匿名性の高さです。
モネロではCryptNightによるリング署名とワンタイムアドレスを利用することで高い匿名性を実現しています。リング署名とワンタイムアドレスについて少し詳しくご説明します。

リング署名では取引情報を分解し、複数の人が署名をすることで取引の特定が難しい

仮想通貨の特徴としてブロックチェーン上に取引情報を書き込むことで分散的に情報を管理し、中央管理者を必要としない、というものがあります。

ブロックチェーンに記録された情報は誰にでも閲覧可能なため、具体的な人物は分からなくてもある特定のアドレスから他のアドレスにどれだけ送金したか、という情報は丸見えになっています。

モネロではこの問題を解決するためにリング署名という方式を採用しています。
リング署名では、まず取引情報が分解されます。例えばAさんがBさんに58モネロを送金したとすると50XMRと8XMRに分解します。

さらに別の取引の情報も分解し、それぞれに署名をします。分解したそれぞれに複数人の署名をすることで誰が実際に送金したのかという情報の追跡を難しくしています。

リング署名に加えてワンタイムアドレスを発行することでさらに匿名性を高める

モネロでは自分用の秘密鍵として「閲覧用」と「送金用」の2つが用意されています。
この秘密鍵が取引の度に毎回新しいアドレスを生成します。送金する場合には、相手の送金用のワンタイムアドレスに送金します。

ですから仮に、自分用の秘密鍵が暴かれてしまったとしても送金の履歴を追跡することは不可能です。取引履歴を公開したい場合には閲覧用の秘密鍵を公開します。

モネロのこれまでの値動きや現状からモネロの価値の変動を読み解く

モネロには匿名性の高さという大きな特徴があります。
特に2016年以降、仮想通kの匿名性や安全性を重視する傾向があります。それ以前と2016年以降のモネロの値動きにはどのような違いがあるのでしょうか。

モネロの値動きの特徴を見ておきましょう。

モネロの時価総額は仮想通貨の中でもトップ10に入るほどの人気通貨

モネロは時価総額で世界の仮想通貨中トップ10に入るほどの人気通貨です。
一時は5位になったこともあります。

それだけ仮想通貨において匿名性が重視されているということです。
モネロは流通量がまだまだ少なく、今後流通量が増えるにしたがってより多くの人気を集めるのか、それとも供給過多で値を下げていくのか注意が必要です。

モネロの値動きは2016年後半から一気に始まった

モネロが公開されたのは2014年です。
公開直後には上昇しましたが、すぐに落ち着き50円~100円で取引されていました。2015年、2016年前半まではそれほど大きな値動きはありませんでしたが、2016年後半になると匿名性の高い仮想通貨に注目が集まり始めます。

そこからモネロの急騰が始まり一時1,500円を突破し10倍以上の値上がりを見せました。
2017年になると仮想通貨が全般的に注目されどんどん値上がっていきます。5,000円から6,000円で取引されていたモネロが8月21日以降また急騰します。

これは韓国最大の取引所であるbithumbがモネロの取り扱いを発表したためです。これによりモネロはさらに2.4倍程度の急騰を見せ15,000円付近まで値を上げたのです。
その後はいったん1万円付近におちつきましたが、11月に入りさらに値上がりしています。
モネロの価格変動を表にしてみました。

日付 安値 高値
2016/08 129 1,098
2016/11 459 1,105
2017/03 1,442 3,004
2017/05 2,515 8,081
2017/08 3,912 17,040
2017/11 8,514 24,082
2017/12 19,198 58,486
2018/01 38,964 56,349

モネロを取引するならココ!おすすめの取引所を紹介

モネロは新しいため、その暗号技術が特に注目されます。
安全性を評価するトレーダーや実業家がモネロに投資し始めています。特にモネロはほかの仮想通貨銘柄にある発行上限がない点もほかお銘柄と大きく異なり、投資対象として人気が高まっています。

ここではそんなモネロを取引できる業者を調べてみました。

coincheckが今日本で唯一モネロに手を出せる取引所!

モネロを売買する場合、日本の取引所ですとcoincheckで口座開設するしか方法がありません。
モネロは時価総額が上位に入りますが、どちらかというと日本人投資家よりも欧米人投資家に人気で、海外の取引所は盛んにモネロの取引を行っています。

日本国内でもモネロは決してマイナーな銘柄というわけではないのですが、取り扱う取引所が少ないのが現実です。
そうなると心配なのが流動性になります。

ですが、コインチェックはご存知のように日本では十分に有名な取引所になりますから、モネロであっても問題なく多数のトレーダーが集まって売買を進められるので安心してください。

手数料 日本円を日本の口座から入金する場合には手数料はかかりませんが、外貨や海外口座は手数料は有料。コンビニでのクイック入金や出金も有料です。
日本円対応力 出入金は残念ながら手数料がかかりますが、モネロでも日本円対応は問題ありません。
独自サービス 主力な独自サービスは「貸仮想通貨」で一定の金利が入ってきます。コインチェックではすべての銘柄を貸し付けできます。
レバレッジ取引 レバレッジは最大5倍です。同業他社には20倍などもある中ではかなり小さいですが、リスクも小さいということで理解しましょう。
安全性 モネロの匿名性もそうですが、コインチェック自体もセキュリティーはちゃんとしていて、安心感のある業者です。
スマホアプリ Android版でもiPhone向けでもアプリがあり、モネロも利用できます。
スプレッド モネロ自体にアルトコインというハンデはありますが、他社と比較して遜色はないはずです。
スワップポイント ロングポジションで0.04%、ショートで0.05%ほど手数料がかかります
サポート力 投資ニュースなどの配信は一切ありません。チャットでほかのトレーダーと会話はできます。
サポートはメールフォームのみです。
チャート、ツール ブラウザ版のツールはちょうどよいデザイン性で、完璧とは言えないまでも、問題なく利用できるものになっています。

公式サイトへ行く

モネロを利用するメリットとデメリット 匿名性の高さ以外にも注目すべき点がある

モネロの特徴と言えばとにかく匿名性が高いことです。
ただ匿名性の高さでは他にも優れた仮想通貨があります。今後、他の仮想通貨も匿名性を高めるためのアップデートをすることも予想されます。

そうなるとモネロを利用するメリットはなくなってしまうのでしょうか。
モネロを利用するメリットとデメリットを理解し、今後のモネロの動きや将来性について考えてみましょう。

モネロを利用するメリットとは?匿名性の高さだけではないモネロ

モネロを利用するメリットは何といっても匿名性の高さです。
顧客の個人情報の管理に厳しい金融業界では匿名性の高い仮想通貨への注目度が高まっています。自分の取引の履歴が誰かに見られているよりも、見られない方が安心できますよね。

しかし、モネロを利用するメリットは匿名性の高さだけではありません。
モネロにはスピーディな取引、為替の影響を受けにくい、マイニングが容易といったメリットもあります。これらのメリットが十分に理解された時モネロの価値はさらに上がることになるでしょう。

モネロは匿名性の高さゆえの問題点がある デメリットとその対策

モネロは匿名性が高いため、違法な取引に利用される可能性があります。
匿名性がたかいということはそれだけ他者からの干渉を受けにくいということです。闇マーケットとして有名なアルファベイでも決済通貨としてモネロを採用していますし、違法な取引と匿名性の高さは相性がいいようです。

違法な取引に利用されるとモネロ自体への規制がかかることもあり得ます。
また、違法な取引に使われている通貨として信用をなくしてしまうかもしれません。しかし、モネロは現在流通量が少なく、大きな金額が動くことの多い違法な取引で利用されるようなことがあれば発見されやすいといわれています。

このことが違法な取引にモネロを使う抑止力になっているようです。

モネロの最大の特徴は匿名性の高さだが、それ以外の魅力にも将来性を感じる

モネロにはCryptNightを利用したリング署名、ワンタイムアドレスの発行といった匿名性を高める機能があります。
仮想通貨の世界では匿名性の高さには注目が集まっており、今後もさらなる価格の上昇が期待できます。

一方で、モネロには匿名性の高さ以外の魅力もあります。承認時間が2分とスピーディな取引が可能な点や価格変動に為替の影響を受けにくいという点です。
さらにモネロのマイニングにはハイスペックなPCを必要とせず、一般的な家庭用パソコンでも十分マイニング可能です。こういったメリットからモネロを利用する人が増え、流通量が増えてくるとさらに価値が上昇する可能性もあります。

モネロは現在も開発が続けられている仮想通貨であり、今後の機能アップデートなどによりさらなる普及が期待されている仮想通貨のひとつです。

著者情報
オールマイティなトレーダーを目指して日々奮闘中 投資で5000万円貯める事が目標。 基本ビビりなので日々可愛い利益をコツコツ貯めています。

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