相違点もいくつかあるが、ほとんどビットコインを踏襲している仮想通貨

今、ネットで投資関係の記事を読み進めていくと、絶対に避けては通れない単語が浮上してきていますね。そうです、仮想通貨です。

仮想通貨の代表格であるビットコインに関しては、2016年にはぼちぼち語られてはいましたが、どちらかというと先進的な投資家が注目していたものでした。
それが2017年に入った途端高騰し、一般投資家だけでなく、投資をこれから始めようという人にも注目されてきましたね。そして、日本の法整備が進み、かつ2017年6月ごろには30万円を突破。同年8月には40万円を超えて50万円の域にまで到達しています。

この仮想通貨で主に語られるのはビットコインです。
仮想通貨の概念を元に最初に作られた銘柄だからです。仮想通貨の業界ではビットコインがあくまでも主流であり、それ以外の銘柄はアルトコインとして流通しています。

そんな中、2017年8月に主要銘柄であるビットコインが分裂しました。
一時期は大混乱で騒動になるかと心配されましたが、現状、ビットコインとその分裂銘柄は順調にその価値を日に日に上乗せしていっている状況です。

では、ここではそんなビットコインの分裂銘柄「ビットコインキャッシュ」がどんなものなのか。仮想通貨の投資家は果たしてビットコインキャッシュでも問題なく投資できるのかを検討してみたいと思います。

ビットコインから分裂して登場した「ビットコインキャッシュ」とは？

2017年8月1日、仮想通貨の主力銘柄ビットコインが分裂し、ここに「ビットコインキャッシュ」が誕生しました。
このビットコインキャッシュはいったいどんな銘柄なのでしょう。また、なぜビットコインキャッシュはビットコインから分裂する必要があったのでしょうか。その辺りの基本情報をまずは紐解いてみましょう。

投資家として、果たしてビットコインキャッシュが投資可能な銘柄なのか。その辺りが基本情報から見えてくることでしょう。

ビットコインが分裂してビットコインキャッシュが誕生?

ビットコインキャッシュは取引所での記号は「BCC」あるいは「BCH」です。ビットコインから2017年8月1日にハードフォークで誕生した仮想通貨の銘柄で、実際に取引が始まったのは同月2日からになります。

ハードフォークというのは簡単に言えば、ビットコインのブロックチェーンから新しいルールを持って分裂、あるいは分離されたもので、イメージとしては新しいアルトコインが誕生したといってもいいでしょう。

そもそもビットコインキャッシュがビットコインから分裂する必要があったのは、ビットコインにはある問題があったからです。
それは取引量が増えてきたことで取引スピードが低下してしまうなどのスケーラビリティといわれる問題です。この問題を解決するため、一部のビットコインマイナーにより生み出され、多くの支持を得てビットコインキャッシュが誕生したのです。

ビットコインキャッシュが優れている箇所の特徴

ビットコインキャッシュの誕生時には、今のビットコインに問題解決のプログラミングが実装されると思われていたのですが、結局ビットコインキャッシュはビットコイン自体から分裂するという形となり、しかしながら、こういった経緯があったことからビットコインキャッシュという、ビットコインの名称を残した銘柄となりました。

ビットコインキャッシュは機能的には従来のビットコインを踏襲する部分も少なくないですが、あくまでも新しい仮想通貨銘柄と認識した方がよさそうです。分裂することでそれ以前からビットコインを保有していた投資家には同数のビットコインキャッシュが与えられました。

しかし、今後の取引においてはビットコインの概念の根本になるブロックチェーンがビットコインキャッシュとビットコインでは違うため、まったく別のブロックチェーンで構成されていくことになります。
つまり根元は同じでも、まるで違う銘柄であると認識していいかと思います。

ビットコインキャッシュにはビットコインとの共通点や相違点はある？

ビットコインキャッシュとビットコインの共通点と違いはどこにあるのでしょうか。
そもそもビットコインキャッシュは基本的に機能としてはビットコインと同じです。基本的な部分はあくまでもビットコインをベースに作られているからです。

ですが、当然ながら違いも存在し、ビットコインキャッシュとビットコインに大きな違いがいくつかあります。

まず、ビットコインキャッシュはブロックサイズの上限が8Mバイトまでに拡大されている点です。
これまでのビットコインではサイズは1Mバイトだけでした。8倍にもなったことによってビットコインが抱えていた、取引速度が遅くなってしまうという問題が大きく解決されるとされています。

それから、ビットコインキャッシュにはハードウェアウォレットといったセキュリティを向上させる施策が用意されています。これにより従来のビットコインよりも安全な取引を実現することが可能になると期待されています。

仮想通貨の世界ではこれまでも銘柄が分裂することはありました。
例えばイーサリアムとイーサリアム・クラシックです。ですが、これらはマイナーたちの思惑などにズレが生じたための分裂で、ビットコインキャッシュとビットコインの分裂とはやや意味合いが異なります。

そんなこともあって、ビットコインキャッシュの分裂の場合は誰もが未経験者であり、全体的に混乱が生じるのではないかといった不安の声が聞かれていました。ですが、一応ビットコインキャッシュの滑り出しは大きな問題はなかったようです。

分裂したのだからビットコインとビットコインキャッシュにはなにか関係がある?

ビットコインキャッシュは簡単にはビットコイン以外の仮想通貨の銘柄（アルトコイン）が新たに誕生したという認識で問題ありません。

ですが、ビットコインという名を冠している以上、ビットコインキャッシュはビットコインとの関係性があることは明確です。
すでに簡単にはビットコインキャッシュとビットコインの関係は説明しましたが、ここで今一度詳しくビットコインキャッシュとビットコインはどのように関わっているのかを説明いたします。

ビットコインキャッシュがどんなものかわかれば、これからビットコインキャッシュとビットコインのどちらに投資家として関わるべきかが見えてくることでしょう。もちろんその答えに正解はありません。あくまでも投資家自身の投資方針に関係します。

ビットコインの保有者には同数のビットコインキャッシュが割り当てられる!

仮想通貨の世界ではアルトコインの主要銘柄であるイーサリアムが問題を抱えたときにブロックチェーンの書き換えをしたことなどから、一部の人々から従来の仮想通貨の理念に反していると大批判され、イーサリアム・クラシックが誕生しました。この場合、同じ銘柄の名前を冠しながらも対立した関係にあります。

ビットコインキャッシュとビットコインに関しては、新たに提唱された概念に基づいて開発されたビットコインキャッシュと従来のビットコインということで、厳密には対立しているわけですが、ビットコインキャッシュとビットコインそれぞれに関係する参加者はほぼ同じあると言えることから、単純に友好的な別銘柄であると考えるべきでしょう。

2017年8月1日にビットコインキャッシュはスタートしたわけですが、新たな投資先を探していた投資家には注目されるべき誕生ではありました。
ですが、最初は混乱を避けるため取引を停止した仮想通貨取引所もありました。それでも、当時懸念されているほどの混乱は起こっていません。

そして、ビットコインキャッシュはすでにビットコインを保有している人に対しては同数のビットコインキャッシュが与えられています。1000ビットコインを保有している人は1000ビットコインキャッシュを手にしたのです。
ビットコインの保有者は自動的にビットコインキャッシュが同じだけ割り当てられたということになります。

もし分裂前に持っていた従来のビットコインはどうなる？

ビットコインキャッシュはすでにビットコインを保有していた人に対して同数のビットコインキャッシュが割り当てられていますが（あるいはまだ付与されていない人は今後割り当てられます）、これは従来のビットコイン保有者に対しては強制的に価値の目減りを強いるためです。
すでに投資家はビットコイン保有の中で自動的にビットコインキャッシュの価値も持っていたのです。

わかりやすく説明すると、分裂完了以前からのビットコイン保有者は、分裂が確定した瞬間にかねてからビットコインとビットコインキャッシュの両方の価値を手にしていたことになります。
ですが、今回のビットコインキャッシュの誕生で、それが分かれてしまうわけです。もし同数の割り当てがないと、ビットコインだけを保有する投資家は、勝手に分裂したビットコインキャッシュ分の価値だけ目減りして損をしてしまいます。

同数を保有すれば、ビットコインキャッシュとビットコインを足してそれ以前と同じ価値を有することができるというわけです。

ビットコインキャッシュの価値は原則このようになっています。
もちろんこれからはビットコインキャッシュとビットコインはあくまでも別の銘柄として歩んでいくので、価値の変動はそれぞれになるわけですから、場合によっては利益が出ますし、あるいはマイナスになる可能性も秘めています。

いずれにせよ、ビットコインキャッシュとビットコインが分かれたからといって、ビットコインそのものがなくなるわけではありません。
現に今でもビットコインはこれまでと同様に仮想通貨取引所で売買が続けられています。ビットコインは世界中の仮想通貨業界において確固たる地位を得ていますから、分裂したところでなんら心配はいりません。

ビットコインキャッシュのこれまでの動向や扱っている仮想通貨取引所業者の対応

投資家として最も気になるのは、ビットコインキャッシュが今後どのようにその価値を変化させていくかということでしょう。

一般的に新商品などはそれ以前のトラブルなどを前例にして改善され、新しいバージョンほど完成度が上がっていきます。ビットコインキャッシュもビットコインのあとから出てきたことで、多くのメリットがビットコインよりもあるわけです。
しかし、金融の世界では必ずしも新しいものが優れているとは限りません。

ですので、ビットコインキャッシュを取引所各社はどう考えているのか、今後どう扱ってくれるのかなどが非常に気になるところです。鳴り物入りで登場したビットコインキャッシュといえども、もし取引所がどこも扱わなければ流動性がなく、保有していても意味がありません。

ここではそんなビットコインキャッシュの誕生時からの値動きと動向、ボラティリティ（流動性）があるのかどうかなどを見てみたいと思います。

ビットコインキャッシュが誕生してからの値動きはどうだっただろう

ビットコインキャッシュは仮想通貨の代表銘柄であるビットコインから分裂し、8月2日から一般の取引が始まっています。新仮想通貨として注目され、初日2日目と思いのほか値を高くつけ、例えば8月2日の始値は382.38米ドルでした。

ただ、新しい仮想通貨は投資家としての経験が浅い人などが思わず便乗しようとたくさんの投資が集まることもあり、最初は必要以上に急騰してしまうことがあります。
今
回のビットコインキャッシュも同様だったようで、同月4日には価格は急落してしまっています。
一時は257.05米ドルまで下がり、前日終値と比べておよそ30%のダウン、8月2日の始値からは実に33％も安い水準になりました。

どうしても新しい仮想通貨は信頼の基盤が築かれるまでは価格は安定しません。そもそもビットコインでさえボラティリティーの関係で価格の乱高下がありますから、特に新しいビットコインキャッシュにおいてはその勢いはジェットコースター並みです。

上場～9/14までは安値をつける

上場された直後から期待で買われたビットコインキャッシュですが、2017年8月に高値をつけると、そこから暴落し、9/14には安値3万5000円近辺まで下落をします。

10月末までは調整相場
2017年9月に安値をつけてからは、調整相場にはいりました。レンジは約4~6万円近辺で推移しています。

約30万円まで暴騰した11月
レンジ相場で推移していたビットコインキャッシュですが、2017年11月14日に突如、6万円近辺から30万円に暴騰します。理由は、11月にビットコインがハードウォークを予定していましたが、中止されました。このハードウォークは悪いものでなく、いわばアップデートみたいなものです。期待感も高かったので、中止のためビットコインは価格が下落。それにより、ビットコインからビットコインキャッシュに資金が流れたとのが主な要因と言われています。

また、11/14日にはビットコインキャッシュ事態もアップデートの意味でのハードウォークを実施し。この期待感から30万円まで高騰したのでしょう。

11/16日に約10万円の安値をつける
ハードウォークによりか価格が上昇していたビットコインキャッシュですが、数日後に10万円近辺まで安値をつけています。これは韓国の取引所のサーバーがダウンしたのが大きな原因とされています。

2017年12月～2018年1月までの動向
2017年12月にビットコインの価格高騰にともない、ほんとんどのアルトコインも価格が上がりました。ビットコインキャッシュに限っては約50万円を高値に反落。その後は20万円半ばをサポートに調整相場になっています。12月の高値更新もビットコイン→ビットコインキャッシュの資金移動が原因だったとされています。

公開から現在までの価格変動を表にまとめました。

日付	安値	高値
2017/08	18,379	112,358
2017/09	31,779	79,717
2017/10	31,004	61,739
2017/11	48,713	275,192
2017/12	135,749	506,156
2018/01	270,830	368,633

 

ビットコインキャッシュに対応している国内業者は少なくない!

ビットコインキャッシュもまたビットコインやほかのアルトコイン同様に仮想通貨取引所を介して売買を行います。
ご存知のように取引所によって扱う銘柄が違いますから、ビットコインキャッシュはどこの仮想通貨取引所で利用できるのか、気になるところですね。

日本国内の仮想通貨取引所のほとんどが日本仮想通貨事業者協会に加盟しています。
そして、ビットコインキャッシュに関してはすでにこの日本仮想通貨事業者協会が対応を発表しています。つまり、基本的には日本の仮想通貨取引所のほとんどがビットコインキャッシュを扱うということになっているのです。

ただ、対応の開始時期にあっては各取引所で異なります。
ですので、投資家は各自で各取引所に確認し、対応を見ていくべきです。取引所によってはすでに売買や送金など、すべてのサービスをビットコイン同様に受けることができるようになっています。
一部はまだ対応が始まっていなかったり、売買はできても送金はできないなどがあります。

また、ビットコインキャッシュはビットコイン保有者に対して同数が割り当てられることにはなっていますが、取引所によってはまだその付与も行われていない場合もあります。
ですので、基本的には日本の仮想通貨取引所であればビットコインキャッシュを取引できますので、ビットコインキャッシュに興味がある投資家は安心です。

ビットコインキャッシュに対する海外業者の対応はどうなっている？

では、海外の仮想通貨取引所においてはビットコインキャッシュの扱いはどうなっているのでしょうか。

海外の仮想通貨取引所は意外にも対応を保留にしているところが多いです。中国や韓国の取引所はわりと積極的にビットコインキャッシュの扱いを表明しているようですが、欧米の取引所はほとんどが対応しないことを発表しているようです。

もし対応していない取引所でビットコインを保有し、かつビットコインキャッシュを始めたいというトレーダーは、残念ながらそこで保有することで割り当てを得られなくなりますので、ビットコインキャッシュに対応する仮想通貨取引所の口座にビットコインを移し替える必要が出てきています。

ただ、日本の仮想通貨市場よりも海外の方が進んでいるのは事実です。
ですので、少し様子見であり、今後ビットコインキャッシュが信頼できる仮想通貨銘柄に成長すれば、海外の取引所でビットコインキャッシュを扱うところが増えるかと思います。海外取引所は今しばらく待ちの状態ですね。

仮想通貨の保管場所であるウォレットのビットコインキャッシュに対する対応

海外の仮想通貨取引所がビットコインキャッシュに消極的なのは未知数名部分が多いからかもしれません。
実際、ビットコインから分岐してビットコインキャッシュが誕生してから数日間は、ブロックチェーンの生成に数時間かかっていたようで、ビットコインキャッシュの存在そのものが継続されるのかが懸念されていました。

ですが、数日後には1時間に一度以上はマイニングができるようになっており、ビットコインキャッシュは問題なく利用できそうです。
さて、仮想通貨を保管する場所をウォレットといいますが、ビットコインキャッシュの場合はどんなウォレットに保管すればいいのでしょうか。

これも仮想通貨取引所同様にビットコインキャッシュに対応しているところとまったくしないところ、現状ビットコインキャッシュ対応を表明しているがまだのところ、あるいは検討をしているところなどがあります。
ですので、自分が使いやすいウォレットがどこなのかを自分で見極め、かつ、そこがビットコインキャッシュに対応しているかを各自でチェックする必要があります。

また、対応しているところでも、現状は信頼性の低いウォレットであることが多いようです。
まだ始まったばかりなので、バグがあったり、プログラミングなどに詳しくない人には扱いにくいものがあります。

さらに、利用できるウォレットであってもビットコインの保管分とシステムが区別できないバグも起こるようですので、ビットコインキャッシュとビットコインを同時に保有する場合はダウンロードなどに十分注意しなければなりません。
せっかく保有していたビットコインが上書きされてしまう可能性もあるのです。

ビットコインキャッシュを取引するならオススメ取引所の紹介

ビットコインキャッシュは国内の多くの取引所が取り扱っています。今回はその中でも厳選して3社をご紹介したいとおもいます。
それぞれのスペックを詳しくみていきましょう！

bitflyerは安心度ではcoincheckにひけをとらない！そのスペックは

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大手の銀行が出資していることから安心してサービスを利用できると思います。また、BCHの出金手数料が無料なのはこの3社中ではbitflyerだけです。

手数料	BCHを取引する際は若干かかります
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独自サービス	「ビットコインをもらう」という独自サービスを展開
レバレッジ	最大15倍のFX取引もあり
安全性	盗難保証あり
スマホアプリ	使いやすいと好評
スプレッド	他業者と比べると若干広い
スワップポイント	スワップポイントはそんなに差はないようです
サポート力	サポート力は業界でも高い
チャート、ツール	ツールは普通といったところか

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手数料	FX取引は利確をすると手数料が発生します
日本円対応力	問題ないと言えるでしょう
独自サービス	「Zaif積立預金」は大きな魅力
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サポート力	特筆する点はありません
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coincheckは国内取引所No.1!!信頼して取引したいなら

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投資家が気にしたいビットコインキャッシュの将来性は不透明!?

投資家が気になるビットコインキャッシュにまつわることといえば、どこの仮想通貨取引所で利用できるのかということのほかに、ビットコインキャッシュ自体の将来性やリスクかと思います。
現時点で将来性に期待できないのであれば投資対象として魅力はないですし、将来的な資産として保有しておくことにも意味がありません。また、リスクが高いのであれば投資額を変更するなど、慎重に投資を進めていかなければならなくなります。

ビットコインキャッシュに限らず、投資をする場合には将来性とリスクを予め検討するのは当然のことです。そこでここではビットコインキャッシュの将来性を検証し、ビットコインキャッシュがはらんでいるリスクの可能性について調べてみましょう。

ビットコインキャッシュの将来性は正直わからないとしか言えない？

ビットコインキャッシュの将来性は正直、現状は未知数です。
この記事の執筆時点ではビットコインキャッシュの誕生から1ヶ月も経っていない状態なので、さすがにプロの投資家でもビットコインキャッシュの先行きは見えないのが現実です。

ビットコインキャッシュは登場してから価格が高騰してしまいました。
これはほかの新規仮想通貨銘柄の誕生でも見られた現象で、このときに慌てて資金投入をしてしまった人は、今その回収に四苦八苦していることでしょう。この部分だけを抽出してみると、ビットコインキャッシュはちょっと心配な面があることは否めません。

ですが、この暴落はすでに止まっています。ただ、ビットコインキャッシュの価格はチャートでは反転しているのですが、このまま逆転して行くかどうかはまだ読めない状態ですが。

いずれにせよ、ビットコインキャッシュよりはまだまだビットコインの方が、単価が高いまま推移することは間違いありません。
元々ビットコインを保有していた人には同数のビットコインキャッシュが割り当てられたのですが、これはビットコインキャッシュ＋ビットコインの価格が分裂直前のビットコインの価格だったという考え方になります。
分裂することでビットコインキャッシュ分の価値が目減りするからという意味です。ですが、50:50の価格割合ではなく、9:1くらいの価格差があり、ビットコインの優勢です。

ですので、ビットコインキャッシュの将来性は未知数だというわけです。
ですが、だからこそ今に投資をするというのもある意味ではひとつのチャンスです。仮想通貨自体がまだまだなんだか知られていなかった時代にはビットコインは1円を切っていました。

それが今では50万円近くの値をつけるわけです。将来は誰にも読めませんから、今のうちに手を出そうという気持ちも理解できます。

ビットコインキャッシュが抱えている気をつけたいリスクとは?

ビットコインキャッシュがはらんでいるリスクは、先のビットコインキャッシュの将来性と同じことで、初日に高騰し、数日してから大暴落したことです。
これによって一般の投資家がビットコインキャッシュに投資することを諦め、ビットコインキャッシュを求める人が大幅に減ってしまえば著しくボラティリティーの低下を招く結果になります。

仮想通貨の取引で重要なのはボラティリティーです。
流動性、すなわち取引所にどれだけ投資家が集まり、積極的に売買が行われるのかであります。人気銘柄でもほしがる人、売りたい人が取引所に集わなければ、価格の変動もなく、投資家はそっぽを向いてしまうことでしょう。そうなったら意味がありません。

ビットコインキャッシュも投資家が慎重になりすぎるあまりに投資がされなければただのデータの集合でしかなく、利益を生み出すことはないでしょう。
そうなったら、投資対象としては最低ですし、投資家も離れていきます。悪循環ですが、ただこれはあくまでも机上の空論で、実際にどうなるかは蓋を開けてみなければわかりません。

この未知数な部分が多いのがビットコインキャッシュのリスクになると考えられます。
実際に仮想通貨取引所においてはビットコインキャッシュの扱いをしないところもあります。特に海外の仮想通貨業界は日本よりも進んでいるわけですが、欧米の取引所の多くがビットコインキャッシュを扱わないことを発表してしまっています。

こういったリスクがビットコインキャッシュにはあるのです。

それでもビットコインキャッシュを始めるべきなのか

ビットコインキャッシュは2017年8月に始まったばかりの、仮想通貨の新銘柄のひとつになります。
仮想通貨の概念を完全に再現したのがビットコインであり、そのビットコインの基本的な部分を踏襲しながら、取引スピードや安全性の向上を目指したのがビットコインキャッシュというわけです。

ビットコインキャッシュ誕生以前からビットコインを保有している人には同数のビットコインキャッシュを割り当てるなど、ずっと仮想通貨を売買してきた人にとってはラッキーな話でもあります。
これは従来のビットコインの価値から、分裂していくビットコインキャッシュの価値が抜けるための対応です。

ですが、実質的に価値としては9:1くらいでビットコインの方が高いです。
これは、これまでにおけるビットコインの価格推移などから得られた信頼性などがすでに実績としてあるため、いきなり登場したビットコインキャッシュよりは人気が高いわけです。

同時に、仮想通貨取引所においてはビットコインキャッシュを扱わないところもあるので、さらに信頼性のアップには時間がかかりそうです。
取引所とそこに集まる投資家たちの熱戦があってこそ投資対象になるわけですが、ビットコインキャッシュの場合はそもそも扱っている取引所が決して多くないこともあって、投資しづらいというデメリットがあります。

ですが、価格は登場間際においては高騰・暴落の一悶着はあったものの、徐々に安定しているようです。
もちろんビットコインキャッシュに投資するか否かはあなた次第ですが、ビットコインキャッシュもビットコイン以外のアルトコインの投資先としてはやはり注目しておきたい銘柄です。