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為替相場の影響を受けにくいと言われている仮想通貨も実は影響を受けている

2017年11月24日

今回は投機的な目的で売買されることの多い仮想通貨と為替相場の関係について見ていきましょう。
仮想通貨の取引には投機的な側面が強く、派手な値動きをしている印象を持っている人も多いことでしょう。また、仮想通貨は法定通貨と違って中央管理者がいないため為替相場の影響を受けにくいとも言われています。

しかし、実際にはどうでしょうか?2017年に中国の人民元が値上がった時にビットコインは暴落しています。
なぜ、為替相場の影響を受けにくいはずの仮想通貨が実際には為替相場と連動するような値動きをみせるのでしょうか。

仮想通貨が為替相場に連動した値動きをするのように見えるのはなぜか

仮想通貨は法定通貨と違って中央管理者が存在しません。
政府や中央銀行の影響を受けることなく取引されるため、法定通貨間の為替相場の影響を受けないと言われています。しかし、実際には中国などの仮想通貨の取引量の多い国の通貨価値の動きに連動して仮想通貨、特にビットコインの値段が上下しています。

その理由を考えてみます。

自国通貨が安くなると、資産を分散させるため仮想通貨に投資する

現在仮想通貨は決済通貨としてではなく、投機目的での取引で注目されています。

これは金融商品の1つと考えられているととらえてもいいでしょう。
自国の通貨が安くなった時、例えば日本で言うと円安でドル高になった時、資産を円で持っているよりもドル建ての商品に移したり外国の金融商品を購入したりすることになります。その方が、資産効率がいいからです。

その資産の分散先、投資先のひとつとして仮想通貨があるのです。特に自国通貨に対する信用の低い国においてはこの現象は顕著です。

例えばビットコインの取引がさかんな中国がこれにあたります。為替相場において自国通貨の価値が下がることで仮想通貨に対する需要が高まり、仮想通貨の値段が上がります。逆の場合もしかりで、自国通貨高になれば仮想通貨に投資していた資金を自国通貨に戻してきます。そうなると仮想通貨は売られ、価値は下がってきます。

一見為替相場とは関係なさそうに見える仮想通貨であっても実際には連動した値動きをみせることになるのです。
そしてこの仮想通貨の性質を利用することで仮想通貨への投資を効率的に行う投資手法も存在しています。

為替レートの違いを利用して仮想通貨へ賢く投資する方法

仮想通貨は自国の為替レートや他国の為替レートの影響を受けることを確認しました。
自国通貨の上下に連動して仮想通貨も上下します。自国通貨が高くなれば仮想通貨は安くなるといった法則がなりたちます。理論的にはあり得ないはずですが、実際にはそういった値動きをしているのです。

仮想通貨は法定通貨と違って基軸通貨が存在しません。
米ドルが基軸通貨になっているので米ドルを中心に為替レートや金の値段などが決まってきます。しかし仮想通貨には値段を決める基軸となる通貨が存在していません。例えば、円とビットコインの関係が米ドルとビットコインの関係に影響を及ぼすことはありません。

為替レートの影響を受けるが、他国通貨と仮想通貨との関係には影響を及ぼさない。そして取引に係る手数料や送金の手間、手数料が安いこと。この点を利用した賢い投資方法があるのでご紹介します。

為替相場を利用して仮想通貨への投資を効率よくする方法

仮想通貨の値段はどの通貨で取引するかで変わってきます。この値段の差を利用して売買益を得ることが可能です。
例えば、日本円で仮想通貨を買い、その仮想通貨を米ドルと交換したします。こうすることで利益を得られる可能性があります。仮想通貨1単位が10万円、米ドルでは1,100ドルだったとしましょう。
またその際の為替レートが100円だったとします。

この場合1,100ドルを為替市場で日本円に戻せば11万円となり、1万円の利益がえられます。また、単純に日本円と米ドルで取引するよりも手数料が格安になることも利点です。

通貨ペアごとの仮想通貨の値段を常にチェックし、為替レートにも注目することで簡単に利益を上げることができるのです。

為替相場に比べて仮想通貨の価格変動が大きい理由

ここで番外編として為替相場に比べて仮想通貨の価格変動が大きくなりがちな理由を考えてみます。為替相場と異なり、仮想通貨の取引には投機的な側面がまだまだ強いです。
取引される量が多く、流動性も高いため価格の暴騰や急落が起こりやすいのです。

仮想通貨は為替相場に影響を受けるが、仮想通貨はなに影響を与えるのか

仮想通貨は自国通貨の為替相場や中国などの仮想通貨取引の盛んな国の通貨のレートに影響を受けます。
理論的には影響を受けないはずなのですが、投資家の心理からすれば分散投資の視点からも実際には影響を受けることは否定できません。
では、反対に仮想通貨の値段が他国の通貨のレートに影響を与えることはあり得るのでしょうか。

仮想通貨の値段の上下は他国通貨のレートに影響を与えるか?

仮想通貨はFXなどの為替相場と違い、基軸となる通貨を持ちません。
法定通貨では米ドルが基軸通貨になりますから、対米ドルレートが上がり下がりすることで、他国通貨のレートに影響を及ぼすことがありえます。
しかし、仮想通貨にはそのような基軸通貨が存在しないため、常に1対1の関係で取引されます。ある通貨とある仮想通貨の間での需要と供給によって値段が決まります。

取引に使う通貨のレートによって仮想通貨への需要が変わるため、為替レートから仮想通貨が影響を受けることはあります。
ところが、その需要と供給はその通貨にと仮想通貨間におけるものなので他国の通貨の為替レートに影響を及ぼすことはありません。例えばビットコインの値段が60万円から100万円に値上がりしたとしても、そのことが直ちに米ドルやユーロのレートに影響を及ぼすことはないのです。

仮想通貨が世界を貧困から救い経済的自由を広げる可能性がある

仮想通貨は現在は投機的な目的で取引されています。
しかしもともとは決済通貨として開発されたものであり、実際に仮想通貨で商品を購入したりサービスを受けることも可能です。

仮想通貨により、国を超えた取引の障壁がかなり取り去られます。
為替レートに左右されることがなくなり、世界中のどこにいても公正な取引が可能になります。また仮想通貨は盗まれたり不当に押収される心配、銀行の倒産の心配などがほとんどありません。

支払いや契約に関する為替上の問題が解決することで、経済自由度をかなり高められるのが仮想通貨の利点です。

仮想通貨は為替レートの影響を受けているような動きをすることが多い

仮想通貨の取引では自国通貨の為替レートに連動して動く傾向にあることをつかんでおくといいでしょう。
理論的には為替レートと仮想通貨の値段には関連性はありませんが、実際にはそのような値動きをしているのです。また、仮想通貨の値段はペアとなる通貨ごとに需要と供給から決定されます。ですから通貨によって比較的安い仮想通貨もあれば、高い仮想通貨が存在します。
そしてその安いか高いかを利用して利益をえる投資方法もあります。

今後、仮想通貨がどのようになっていくのかは分かりません。
仮想通貨が世界に及ぼす影響はその金銭的な価値だけではなく、世界的な問題の解決に役立つという価値を持っていることも忘れてはいけません。

仮想通貨は為替レートの影響を原則的には受けないはずだが、実際には為替相場に連動して値動きをする、ということを覚えておきましょう。

著者情報
オールマイティなトレーダーを目指して日々奮闘中 投資で5000万円貯める事が目標。 基本ビビりなので日々可愛い利益をコツコツ貯めています。

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